なぜ美容師になろうと思ったのか?
毎年4月が近づき、新しい仲間が入るこの時期になると考える
いくつもある職業のなかで、なぜ美容師を選んだのか?
ツルギチシンジの場合
自分は、高校のときに工業高校で建築を学んでいた
そのときは両親や親戚、友達も、学校の教師まで『ツルギチは建築関係の仕事をするんだな』と思っていただろう
もちろん自分自身もそう思っていた
ところが急に美容の専門学校を受験し、2年後には国家試験も合格し美容師になっていた
自分が1番驚いていた
建築が嫌だったわけじゃないと思う。今でも好きで色々と見に行っているし、先日訪れたバルセロナは死ぬまでには1度行きたいと高校の頃から思っていたところだった(実際行ったらめちゃくちゃ良かった。さすがガウディ)
美容師を選んだ理由は、正直なんとなくという理由が1番しっくりくる。
街の床屋から美容室に初めて行ったときに感動したことや、キムタクのドラマが流行ったこと、高校のときに読んでた雑誌なども少なからず影響はあった
それでも、こんな自分が美容師を13年続けてこれたのは何故か?それは美容師になりたい理由が明確にあったからではない
美容師になってからの『やりがい』が明確だったからだ
自分にとって美容師になるというのはスタートでも、通過点でも何でもなかった
美容師になることでどんな毎日を過ごせるか?どんな経験ができるか?そこにワクワクした
高校のときにこのまま建築で進んでいくよりも、美容業界で活躍している人たちのほうが輝いて見えた
だから、なんとなくそっちを選んだんだと思う
だから、人生を楽しむコツは何をやるかではない
何をしているときに『やりがい』を感じるかだ
どんなときに、自分が楽しく感じるか?自分が嬉しく感じるか?
やりがいは自分の成長と周りの環境によっても変化するので、最初に決めたことと変わることはよくあること
今の自分の仕事にやりがいは感じているか?充実感はあるか?
まずはやりがいを探そう
やりがいを見つける5つのポイント
- 自分がその仕事をやってて楽しいと思えること
- その仕事をやっているときに周りから感謝されること
- その仕事の為に、仕事中じゃなくても意識が向いていること
- 誰かの為に、自分のプライベートな時間を使ってでも応援したいこと
- 自分がその仕事で手を抜くと、誰かに迷惑がかかること
やりがいが自分でよくわからない人は、1日のなかでこのどれかが当てはまる瞬間を見逃さないように
これらはやりがいを探す大きなヒントになる
普段から自分と向き合う時間をつくって、今は何に充実感を感じるのかを知っておくこと
充実感はやりがいに直結する
やりがいが見つかったあとの次のステップ
自分のやりがいが見つかったあとは、とにかくそれを1日の中でたくさんできるように
充実感を感じる瞬間を、どんどん増やしていく
自分が良いと思ったことにできる限りの時間を使うこと。周りの目なんて気にしなくていい(迷惑かけない程度にね)
回数を重ねて重ねて、積み上げていくと
そこには『こだわり』が見えてくるはず
こだわりというのはすぐにつくろうと思ってつくれるものじゃない
そのジャンルでの場数をとにかく踏み、色んな知識を蓄え、思考を深めるからこそでてくる『俺のこだわり』
これはやりがいを持って自分の仕事に取り組んでいないと見つけられない。そして、経験を重ねたからこそできてくるもの
カットのこだわりは、切って切って切りまくったからこその、前髪の1ミリであり、襟足のフィット感、耳にかけたときの顔周りのラインだったりする
カラーのこだわりは、ブリーチしまくったからこそわかる、毛先のイエローと中間のオレンジの繋ぎ方や、退色後も考えた薬剤選定だ
自分は、パーマに関しては深くやりこんでいないためほとんどこだわりはない(前髪パーマだけはある)
こだわりをつくるためには、自分のやりたい仕事をやってやってやりまくることが必要
そうすることで、自分のブランディングがまた一つ出来上がっていく
リーダーとして理解しておくべきこと
もうすぐ4月。また新しい仲間が入ってくる。どうか精一杯美容を楽しみ、仕事の中でやりがいを見つけて欲しいと思う
仕事を続けるために必要なことは、職場の人間関係が好きか、その仕事にやりがいがあるか、だ
このどちらかがあれば仕事は続けられる
どちらもないと、人は辞めていく
だとしたら、やりがいを探し出すほうが手っ取り早い
なぜなら、人間関係は自分の力でコントロールできないからだ
どれだけ時間をかけても、どれだけそこに費やしてもあくまで他人事
そこに意識を持っていかれるよりも、自分でコントロールできることに力を注ぐ
そして、どうか上の立場の人は自分の後輩のやりがいを見つけてあげて欲しい
自分のやりがいを押し付けるのではなく、その人のやりがいを見つけるサポートをすること
たったこれだけで、人は辞めなくなるし、同時に人間関係も良くなっていく
本当はそれこそ、トップに立つ人のやりがいだ
自分は今、何にやりがいを感じているか
ありがとうございました